奈良町を歩いていると、
出格子の下に鋭い石が埋め込まれている町家があります。
これは鹿が入ってこないようにするための鹿よけ。
昔の人は、鹿がこのような場所に入って来るのを嫌がったようです。
昔、鹿は神様の使いとして、大事に扱われ、
粗末に扱うと罰金が課せられたのだそう。
ある朝、家の玄関先で鹿が倒れており、
その家の主人が鹿を殺したのではないかと疑われ、
罰金として三文を徴収されたそうです。
それから、早起きをして鹿が倒れていないか確かめる習慣が広まったそうです。
「早起きは三文の得」ということわざはここから出来たと言われています。
写真:鹿よけ